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| 情報化社会の進展を受けて学校現場へのITの導入が盛んになっているが、コンピュータの操作やアプリケーションソフトの使い方の習得に手間取って実際の授業で成果を挙げるまでには至っていない学校も多い。そのような状況のなかで成果を挙げつつあるのが「電子情報ボード(電子黒板)(電子黒板)」あるいは「電子黒板」(高知県での呼称は「電子黒板」、以下同)と呼ばれる機器の活用だ。そこで、本紙では県下全ての高等学校に「電子黒板」を配備し授業方法の改善に取り組んでいる高知県の事例を報告する。 |
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| 本紙が取材に訪れたのは高知市の西隣に位置する須崎市の県立須崎高等学校。同校では数学、英語、社会、総合的な学習の時間での発表など、さまざまな場面で「電子黒板」を活用している。ITを活用した授業といえば情報関係が多数を占め、一般教科での利用が課題と言われているなかで、同校では「電子黒板」を普通の意味での・学習用具・として使用しているという。 早速同校で数学を教えている寺尾康教諭の授業をのぞいてみた。寺尾教諭は授業の冒頭、「電子黒板」に当日の授業で使用するキーワードを表示して解説を開始。留意点やキーワードに電子ペンでマークをつけながら授業を進めていく。さらに授業進行に合わせて「電子黒板」に表示された教材をスクロールして先へ進め、次々と生徒に質問を投げかけたかと思うと、画面をスクロールで戻しながらポイントについて反復説明を加えていく。 この間、通常の黒板を使用する場合より板書に要する手間が省ける「電子黒板」の特性を生かした〈余裕の時間〉を利用して、生徒の反応や個々人の集中の度合いを観察し、集中の薄い生徒には質問を繰り返して本人の意識の深化を図る。また、同時に生徒全体への働きかけを併行して行い、メリハリのある授業が展開していく。 黒板のそばに設置された「電子黒板」はパイオニア製の50型で教室最後部からも読み取ることができるサイズ。同校では文字の表示を白黒反転(黒地に文字が白く抜けている状態)にしてより判読しやすいよう工夫しているのが特徴的だ。 一般的な「電子黒板」のメリットとしては、あらかじめ用意しておいた複数の教材を必要に応じて瞬時に表示し、板書の要領で手書きのマークや文字を表示できる点が挙げられるが、寺尾教諭の授業ではこれらのメリットを生徒とのやり取りのなかで展開し、必要な場合は普通の黒板を使った板書も併用して、ITを道具として生かす姿勢が貫かれている。このような授業改善を行った結果、成績の向上も具体的に現れてきて、ある講座では数学の平均点は以前に比べて20点以上上昇したという。 |
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